2011/11/18

マグノリア

題名にも書いたとおり今日は、映画「マグノリア」を。
ただ、普通に「これいいぜ」とおすすめしても面白くないので、少し変えていきたいと思います。

登場人物
Whatsさん(以下W)
Goodさん(以下G)

W いや〜やばかった。
G 何がよ?
W ひっさびさにいい映画観たわ。まだ感動してるわ俺。
G 現在進行形で感動してる奴は、駐車場でボッサボサきな粉落としながらきなこ棒食わないと思うけどね。何観たの?
W あ〜、なんだかんだ言いながら知りたい系?聞きたい系?
G …そうだね。強いて言えばどっちでもないかな。
W またクールぶっちゃって〜。ま、いいや。俺が昨日観たのは「マグノリア」です!
G あ〜、名前は知ってるけど観た事はないわ。なんかジャケが花のやつ?
W そうそれ!ってジャケの記憶はあんまないけど。
G 面白かったんだ。
W いやね〜、群像劇っての?登場人物がいっぱいいて、同時に話が進んでいくやつ?マグノリアも何人出てきたろ?123…78人はいたかな?
G もう忘れてんじゃん。
W いやいや人数関係ないっしょ。とにかく下は少年から上はじいさんまで幅広いのよ!しかも、天才クイズ少年とか、元天才クイズ少年だったんだけどカミナリくらっておかしくなっちゃった奴とか、コカイン中毒の女だろ〜、警官だろ〜、あと〜、人だろ〜、あとは…
G もう忘れてんじゃん。それと人は当然だろ。
W あ!思い出した、トムクルーズがなんかすげぇ役だったのよ!なんか、女の落とし方?みたいな本の作者で、超アツくモテなそうな男達の前で講演会やってんの!
G それはなんだか、らしくなくていいね。
W いやいやところがね〜、トムもまた色々と複雑な過去があってさ〜、だんだんさ〜…、ってさ、アレだよな、あんまし内容については言わない方がいい系だよな?
G そうだね、いつか観ようとは思ってたから。あと系じゃなくて言わない方がいいよ。
W ヒュー!クール!
G クールかどうかは置いといて、内容に触れずにオススメしてよ。
W オーケー!そうだな〜………でもとにかく、それぞれの登場人物が超魅力的。
G どんな風に?
W え?…なんか面白くて魅力的…かな?

Z とにかく、さまざまな登場人物だね。さっきのクイズ少年や、信じられない理由から歯の矯正をはじめた元クイズ少年のおっさん。それに長年人気クイズ番組の司会を務めた父親と何か過去に問題があったコカイン中毒の女。そのクイズ番組にはクイズ少年や元クイズ少年が出てたり。それ以外にもちょっとしたことからそのコカイン中毒の女の事が好きになる、生真面目でモテない警察官。余命幾ばくも無い金持ちの老人や、その老人が若かりし頃に捨てた子は現在エロ宣教師で、その老人はテレビ局の元お偉いさん。
なんて感じにね、全員がどこかで繋がっているんだ。
それぞれのエピソードのキャラクターや、抱える問題が突飛無いんだけど、でも笑えるし共感が出来る。これは役者の力もあるんだろうけど、セリフ一つ一つが素晴らしいからでもあるね。「愛はあるのに、そのはけ口が無いんだ」なんて、なんて切なくて悲しいセリフか。けどそのセリフの本人はコンビニに車で突っ込んだり、お金がないのに50万円の歯の矯正してたり。そういうバランスが絶妙なんだよ。
そしてクライマックスは、全ての登場人物達がいっぺんにとんでもない出来事に遭遇する。
一見アンチクライマックスというか、終わりっぽくない終わりなんだけど、本当の人生って日々の中にクッキリと終わりなんか無いだろ?
ま、そんな感じでとにかく登場人物達のエピソードだけでも充分楽しめる作品だよ。

W&G ふ〜ん。で、誰ですか、あなたは?

2011/11/16

もういっちょ

マンガを。

こちらも知らぬ間に出ていた「ウチの妻ってどうでしょう?4巻(双葉社)」福光しげゆき著 です。
いやぁ〜、ほんと面白いですこの人。

はじめて見たのはアックスでした。
「なんか字がいっぱい書いてあるマンガだな〜」ってのが最初の印象でした。
しかし、その絵柄になんとなく興味を持ち購入したのが「僕の小規模な失敗」でした。

実話を元に描かれているのですが、福光さんはとても客観的に自分や社会を偏った目線で見ています。
そこがとても面白いです。
状況の認識の仕方は客観的なのに、折り合いのつけ方が非常に偏っているんです。
異常な人の振りをする、頭のおかしい人です。

話を「ウチの妻ってどうでしょう?」に戻しますが、今巻も卑屈さや嫉妬や邪推にまみれています。
が、福光さんは惜しげも無く、本来であれば言わずに隠しておくような事まで開けっぴろげに言い放ちます。
本来の趣旨である「妻自慢」なんてそっちのけです。

でも面白い。
古本のエロ本を集める事が唯一の趣味だった話や、ストーカー殺人をニヒルな目線で「女も悪い」と言ってしまう人の批判、芸能人のコネや七光り批判…

あげればキリが無いですが、↑こんな話をマンガで読んでも普通は面白くないんです。
でも、面白い。

自虐とナルシズム、客観と主観、邪推と純真、相反するものがなぜか両立した、独り言エンターテイメントです。

こんな面白くつまらないマンガは読んだ事が無いので、すごい才能だと思います。

いやいや

まさか預言者ピッピ(地下沢中也)の二巻が出るとは思ってもいませんでした。
ふらっと立ち寄った本屋で、吉田聡の七月の骨を買おうかどうか悩んでいたら、ガッと目に飛び込んできました。失明寸前でした。

一巻が出てから、4年経っていたそうです。
だとしたらCUEで読んだのは一体いつなんでしょう?

まあそんな思い出はおいておいて、「This is good blog」ですからね、これいいぜって感じでやっていきます。

大まかなストーリーとしては、地震予知をする為に人型のコンピューターを作り、そのコンピューターが予知した地震が当たるって話です。

でも、この説明だと死ぬほどつまらないですね。

しかし、話はそう単純ではありません。
この人型コンピューター(ピッピ)には、親友がいます。
その親友との間にある出来事が起きてからが、このマンガの面白いところです。
そして、書評ってムズイなってのが今の僕の感想です。

ともかくですよ、地震以外の事象も預言出来る可能性を持つコンピューターがあったら、他の事だって知りたくなっちゃいますよね?
ほぼ100%の可能性で当たっちゃう訳ですから。

その中で起きる「ある人間への『自殺』の預言」。
これはビビりますよね「あなた来年自殺しますよ」なんて、的中率100%の占い師に言われたらどうします?
ただ、預言されたある男はピッピの預言を信じていなかったし、何より自殺願望なんて皆無でした。
ところがところが…

と、そんな個人的な預言から、果ては人間の未来にまで預言はされていきます。
100%確実な未来が提示されてしまった時、人々はいったい何を考え、何を信じ、何を求めるのか…

と、かなり話は壮大になりつつありますけど…
上手い事着地出来るのか?
三巻は一体いつ出るのか?
ガッツ石松を名字と名前に分けるとすると、ガッツ石・松が一番かっけえのか?

とても面白かったですが、そんな事を思うマンガでした。

2011/11/05

というわけで

ほとんどほったらかしになっているこのブログも気合い入れて更新します。
誰かが見ているだろうという、そばつゆを100:1くらいで薄めたくらいの薄い期待を薄く持って。

という訳で僕は今、とにかく「曲の全部を一人で作りたい」という欲求に素直に従い(これまで手伝ってくれた小沼とヨッシー、心からサンキュー)一人でパソコンに向かい曲を作ってます。
ガレージバンドやTH2やAddictive Drumsを使って必死に作ってます。

そもそも「マンガの面白さを伝えたい」と始めたこのバンドですが、どこをどうやったらマンガの面白さが伝わるのかという事は全く考えていません。
だってマンガの面白さは読まないと分からないから。

と、本末転倒ですがとにかく必死に作ってます。
ライブとかは明らかに出来なそうな雰囲気ですが、そんな雰囲気は段ボールに詰めて越後製菓本社に送ってやります。もしかすると、受け取り拒否で戻ってくるかもしれませんので、その時はまだ二階にいる李さん一家と共にドラム缶風呂にでも入ろうかなと思ってます。

いやしかし、福満しげゆきの新刊が出てたから買いましたけど、この人の偏見はエンターテイメントですね。

ではまた!